こんにちは、久保田です。
フリーランスの経営課題に寄り添う「スポットコンサルティング」。
今回は、前回ご紹介した20代パーソナルトレーナーYさんの続編です。
👉 前回の記事はこちら:事業計画書で変わる!若手パーソナルトレーナーが経営改善に踏み出した理由とは
初回の面談では、事業の目的や強み、必要な資金などを一緒に整理し、「事業計画書」を作成することから始めました。
今回はその後のお話です。
クライアントの可能性を“多面的に”分析する
スポットコンサルでは、数字の分析だけにとどまりません。
クライアントの持つ魅力や価値を、第三者の視点で丁寧に棚卸ししていきます。
- なぜこの事業を始めたのか(動機・目的)
- どんなサービスを、誰に、どう届けたいのか
- 今のお客様の反応は?SNSや問い合わせの状況は?
Yさんの場合、ウエイトリフティングの選手として10年の経験を持ち、
競技力向上を目的としたトレーニング提供に強みがあります。
この専門性を軸に、他のトレーナーとは一線を画したサービス展開を目指しています。
サービス設計を「伝わる形」に整える
やりたいことが多いのは素晴らしいことです。
ですが、提供するサービスは相手に伝わらなければ意味がありません。
Yさんとの面談では、次の点を一緒に明確化していきました。
🔹 サービス名と内容の具体化
- トレーニング指導、セミナー、チーム指導など、それぞれの内容を明文化
- サービスの対象(一般向け・選手向け・学校向け)も整理
🔹 料金体系の見直し
- 「単発」「回数券」「月額契約」などのモデル別に、料金表を作成
- 遠方からの問い合わせにも対応できるオンライン指導の導入検討
この過程で、「Yさんしかできない価値」がクリアになってきました。
SNS発信の力でチャンスが広がる
サービス設計と並行して、SNSでの情報発信も強化しました。
その結果──
なんと、県外からわざわざYさんの元を訪れるお客様が登場!
学生への指導依頼やセミナー開催の相談も相次ぎ、目に見える成果が現れ始めたのです。
とくにInstagramやX(旧Twitter)での「実績投稿」や「料金案内」は、お問い合わせ数の急増に直結しました。
限られた時間をどう活かす?次の課題へ
Yさんの課題は、まさに“良い波”が来たときに生まれるものです。
- 問い合わせは増えたけれど、すぐに返事ができない
- すべてを一人で対応していて、時間が足りない
そこで、以下の対応を一緒に検討しました。
✅ 情報発信の自動化
- SNSの「固定投稿」や「BOT自動返信」機能を活用し、よくある質問(料金・対応エリアなど)を先に伝える
✅ 業務の優先順位の整理
- 「売上に直結する業務」「信頼構築につながる業務」を仕分けし、集中するべきところを明確化
✅ 効率化アプリの導入(今後の課題)
- スケジュール調整・問い合わせ管理・売上記録などを効率化するツールの導入を検討中
こうした“仕組みづくり”が、事業の安定と成長に直結します。
スポットコンサルは「軌道修正」の伴走
Yさんのように、強みを活かした事業であっても、「伝え方」や「受け皿」が整っていないと、せっかくのチャンスを取りこぼしてしまいます。
スポットコンサルは、そうしたタイミングで「次にどう動けばいいか」を一緒に考え、仕組みに落とし込む伴走支援です。
次回は、さらに事業の継続性を高めるステップへ進んでいく予定です。
Yさんのこれからの成長がとても楽しみです。今後もレポートをお届けしますので、ぜひご期待ください!